40年の足跡

【 国道4号柴田バイパスが全面開通 】

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柴田町内を通る幹線道路は、主に仙台方面と白石方面を結ぶ国道4号と、角田、福島方面に至る国道349号である。

仙南地方の経済活動が活発になり、産業用自動車と自家用自動車の保有台数が年々増加してくるようになると、旧国道4号(主要地方道白石柴田線)は、混雑と 渋滞が多く見られるようになった。さらにこの傾向は、昭和40年代に入ると著しくなり、特に槻木・船岡の市街地を走る旧国道4号沿いは、人通りも多いの で、車の交通量増大による交通事故や騒音、排気ガス、粉塵などの害が心配されていた。また、白幡橋付近では、旧国道4号が国道349号と合流する事から、 朝夕の渋滞が見られるようになった。昭和47年初めになると、1日約2万台を超える車が往来するようになった。

国では、交通量の増大による槻木・船岡市街地と白幡橋周辺の混雑と渋滞などを穏和するために、国道4号槻木バイパスと柴田バイパスの工事に着手した。昭和 42年から始められたこのバイパス工事は、実に18年の長い歳月と事業費約124億円の巨費を要した大事業であった。昭和60年12月12日に全線暫定二 車線の併用が開始された。翌年からは槻木高架橋も含めた5.9キロメートル区間の四車線工事が着手され、平成元年12月で全線四車線化が実現した。この国 道4号柴田バイパスや都市計画街路大橋通線の高架橋の開通によって、車の流れが変わり、槻木・船岡市街地の渋滞が穏和された。

町では、その後も幹線や、集落間、市街地を結ぶ路線の整備を進めるため、道路整備計画を樹立。国県による新規事業化を要請しさらに補助事業ないしは町単独事業で整備を進めている。