40年の足跡

【 町内初の大型小売店「サンコア」が開店 】

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柴 田町では、昭和40年代後半、郊外型大型店の進出などによる消費者の購買動向の変化に伴い、地元商店の顧客の減少が心配された事から、新しい時代に対応し た商店街づくりを、地元商工会に呼びかけ、先進地研修も行いながら、打開策を検討。また、町内における消費者の購買動向の調査も行い、柴田町の商業の実態 を把握して、商業活性化の糸口を探るとともに、町の商業振興の施策づくりを急いだ。

施策には、「商業地区の整備」「商店経営の近代化」「サービス業の振興」などを重点目標にかかげ、実現に向けて強力に推進した。

昭和49年には、船迫住宅団地が造成を開始。それに伴って、新しいショッピングセンターの設置構想が持ち上がった。地元商工会が中心になって、この設置構 想の実現に向けて、何度も協議がなされたが、店舗移転のための多額の資金ぐりや後継者問題などが足かせとなり、多くの商店主が出店に踏み切れなかった。一 時はこの計画が暗礁に乗り上げるかと思われたが、商工会青年部の地道な努力と町当局のたゆまないバックアップによって、昭和55年11月1日、町内初の大 型小売店「サンコア」が誕生した。このサンコア内には、ジャスコや町内、近隣市町から50の各種専門店が出店した。  このショッピングセンターの出現により、今まで仙台などに流れていた町民の地元消費が図られるようになったとともに、隣接市町からの顧客も増加するよう になった。また、他地区の商店経営者の奮起を促し、アフターサービスの強化や店舗改装など、顧客獲得のためのさまざまな創意工夫が以前より見られるように なった。

このサンコア出店がきっかけとなり、柴田町の新たなる商店街づくりの気運が急速に高まっていった。