R5.3  卒業式の日に思う

 3月は卒園式や卒業式のシーズンです。
 例年ですと幼稚園の卒園式から仙台大学の卒業式まで6回程度、祝辞を述べる機会があったのですが、コロナ禍ということもあって出席する機会が少なくなり、とても寂しく思っています。
 節目節目に、厳粛な中で卒業式が行われるのは日本と韓国だけで、欧米では明るくお祭り騒ぎのような卒業式もあれば、身内でひっそりと行う場合などさまざまなようです。
 入園時には幼稚園に行きたくないと駄々をこねていた我が子も、集団生活に慣れ、先生方の保育もあってすくすくと育った姿や、ネクタイを絞め、また袴姿で卒業証書を受け取る少し大人っぽく成長した6年生の晴れ舞台に、多くの保護者の皆さんは感激するとともに、苦労してきた子育ての思い出も入り交じり、目頭が熱くなるようです。
 卒業式で一番感動するのが、卒業生による記念の合唱です。私の学生時代の卒業ソングは「仰げば尊し」でした。現在では「大地讃頌(さんしょう)」や「旅立ちの日に」が歌われることが多いようです。卒業すればそれぞれの道を歩み、もう会えなくなるかもしれない友だちや先生との別れ。その寂しさや悲しさを胸に、万感の思いで精一杯歌う卒業生の姿に、私も思わず涙があふれてしまいます。
 青竹は雪が降っても、風が吹いても折れることなく空に向ってまっすぐに伸びていけるのは、節があるからです。卒業式という節目の日に多くの人から祝福され、励ましの言葉を胸に刻むことで、次のステージに向けた土台が築かれるのだと思います。自分の夢に向かい、希望を持ち歩んで欲しいと願っています。
 私の人生においても、卒業ソング「仰げば尊し」は、多感だった思春期の思い出をよみがえらせてくれます。懐かしい友だちや先生は今どうしているのだろうと、ふと思ってしまいます。
 人生には、遅かれ早かれ、いつか必ず最後の節目を迎えます。私の年代もそろそろ節目に近づいてはきましたが、それまではしっかりと終活を行いながらも、生命がある限り、子どもたちと同じように希望を抱いて、これからも生き抜いていきたいと思っています。

                                 

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂

R5.2  早春の丘巡り

 2月に入り冬の寒さが一段と厳しくなってきました。一方で南の方からは春の便りがちらほら届くようにもなってきました。
 いつもこの季節の風物詩となっているのが静岡県河津町の河津桜まつりです。例年2月初旬から咲き始める河津桜は、鮮やかなピンク色の花を咲かせます。河津川沿いの桜並木は、花見の名所として毎年全国から100万人もの観光客を集めています。
 二つ目の便りは、日本三名園として有名な偕楽園の梅まつりです。水戸藩第九代藩主徳川斉昭公によって造園された偕楽園は領民にも開放され、皆で梅を楽しむ場所として現代に受け継がれています。
 年間を通じて花巡りを楽しめるまちを目指している柴田町も早春に彩りを添えるため、食用の白加賀梅が植えられている船岡城址公園の梅畑に、河津桜や寒紅梅を植栽してきました。梅の花の白色と、小枝に密集して咲く寒紅梅の濃紅色、河津桜のピンク色が織りなすコントラストは、偕楽園には及ばないまでも見応えのある景観となっています。
 昨年は、国の地方創生臨時交付金を活用し、梅畑を通り抜けた先に「早春の丘」を整備しました。これは、コロナ禍で家にこもりがちな生活から里山などを歩くことを新たな生活スタイルとして取り入れ、日頃のストレス解消や健康増進のため、公園内に新たな緑道を整備するという提案が国から認められたものです。おかげさまで、町民の皆さんの健康づくりや、より多くの観光客を呼び込むためのスケール感のアップが図られ柴田町の、魅力の向上につながりました。
 仙台からいらっしゃったご夫婦からは、「登るにつれて視界が開け、眼下に白石川や柴田町の街並み、さらには太平洋や牡鹿半島を望める早春の丘は大変気持ち良く歩ける」とお褒めの言葉をいただきました。
 まちを元気にする手法はいろいろありますが、これからのまちづくりは、国内外から人が集まり賑わうシンボルエリアを整備し、町民との交流を図る中で、町の魅力に触れ、柴田町のファンになってもらう地域ブランディングこそ有効ではないかと思っています。
 そろそろ早春の丘では寒紅梅、河津桜、ヒュウガミズキ、トサミズキ、マンサクそしてヒメコブシが咲き、彩り豊かな花風景を楽しむことができるようになりますので、天気の良い日にはぜひ、散歩にお出かけ下さい。

                                 

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂

R4.12  デジタル社会の実現に向けて

 3年近く続くコロナ禍の影響やデジタルテクノロジーの進化によって、私たちの社会や暮らしがここにきて、大きく変わり始めたことを実感しています。
 すでにコンビニやスーパーではセルフレジが普及し、スマートフォンでの支払いは普通のこととして見られるようになりました。また、自動運転車の実用化や過疎地域においてはドローンを使った商品の配送実験も行われています。身近なところで着実にデジタル技術が社会に浸透してきています。
 町においてもデジタル化の波に乗り遅れないように、コンビニでの証明書等の交付、GIGAスクール構想に基づく学校の情報化、更にはAIによる会議録の作成など、デジタル技術を活用した住民サービスの向上や業務の効率化に努めています。
 一方、国では、デジタル社会の実現に向けて「デジタル田園都市国家構想基本方針」を策定したところです。この構想では地域の豊かさをそのままに、都市と同じような利便性と魅力あふれた地域社会の実現を目指しています。わが国の人口減少が進む中で、人手不足を補い業務改善を行う意味からも、また創業や観光戦略上も、さらに、交通、医療、福祉、教育、環境、農業、防災などにおける課題解決を図る上でも、デジタル社会の実現は急がなければなりません。
 今、国を挙げて進めているのがデジタル社会の基盤となるマイナンバーカードの取得率アップです。カードの新規取得に向け、最大2万円分のポイントを付与する奨励策を12月末まで延長しましたが、全国の取得率は50%を少し超えた程度という現状です。
 取得率が上がらない理由は、手続きが面倒そうに思われていること、カードの利活用方法が良く分からないなどが挙げられますが、一番は情報セキュリティやプライバシーに対する不安感が大きいからではないかと思います。
 デジタル化の先にある未来の全体像が見えない部分もあるかもしれませんが、今後ともデジタル化の流れがさらに加速していくことは間違いありません。
 幸い柴田町は窓口での無料申請サポートや休日交付などにより、マイナンバーカードの取得率は県内トップとなっています。今後とも、誰もがデジタル社会の恩恵を受けられるように、早急に「柴田町DX推進計画」を策定し、町民の皆さんの利便性と魅力あふれる自治体の実現を図っていきたいと考えています。

                                 

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂

R4.11  新たな人材の確保

  年々若者の公務員離れが進んでいると言われています。実際に柴田町においても人材の確保が難しくなってきています。
 公務員人気が低下する要因として一般的に言われているのは、一つに、待遇が格段に良い民間企業が多くなってきたこと。二つに、キャリア官僚のサービス残業の常態化が報道されるなど、公務員はサービス残業が多いというイメージがあること。三つに、悪質なクレームや迷惑行為、いわゆるカスタマーハラスメントがあり、ストレスを抱えやすい職場だと認識されていることなどがあります。
 就職すれば一生涯安泰だと言われた公務員は、もはや若者にとってはそんなに魅力的な職業に映っていないのかもしれません。
 こうした若者の公務員へのイメージの変化を踏まえ、町では社会人にも職員への門戸を開き、多様な人材を確保するため、多くの民間企業が利用しているSPI方式による採用試験を導入しました。この試験は特別な公務員試験対策がいらないことから、今年の上級職の募集に、全国から100人を超える応募がありました。このSPI方式では仕事の処理能力や公務員に向いているかの適正検査を行い、これらを参考に最終選考を行うことになります。
 社会人でも受験しやすくなりましたので、是非多くの方に受験してもらい、民間企業などで働いてきた経験やスキルを町民のため、町の発展のために生かして欲しいと願っています。
 今、地方自治体は時代の変化の前に厳しい対応をせまられています。人口減少による地域社会の活力の低下、頻発する自然災害への対策、一人暮らし高齢者への支援、新型コロナウイルス感染症への対応など、公務員の業務は高度化・複雑化し、仕事量も増えるばかりです。もはや「遅れず、休まず、働かず」といった世間でいうお役所仕事のイメージは全くありません。
 柴田町がこうした現状を乗り越え、新たな役所に生まれ変わっていくためには、これまでの常識、前例、慣習にとらわれない、多様な考え方ができる人材やコスト意識や柔軟な発想を持った人材が是非とも必要です。
 一度きりの人生を民間の仕事から公務員の仕事へと転職した職員には、公務員になろうとした初心を忘れず、早く公務員生活に慣れ、スキルを研き、公務員のプロとして活躍してくれることを期待しています。

                                 

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂

R4.10  オープンスペースからの都市づくり

   長年、公園はブランコ、砂場、ベンチといった主に子どもたちの利用を想定してつくられていたため、利用する人は限られていました。
 しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、人と人との距離の確保、いわゆるソーシャルディスタンスが求められたことから、密を避けるため、身近な公園で過ごす新たな生活スタイルが定着してきました。
 近年、国においては、緑とオープンスペースによる、都市のリノベーションを推進し、持続的な発展に結び付けることを提唱しています。昨今のコロナ禍も一つの大きな契機となり、各自治体では、歩道や緑地を積極的に広げたり、多くの人が自由に過ごすことができる「みんなの広場」であるオープンスペースづくりに着手し始めています。
 そこで町では、今回新たなリーディングプロジェクトとして「図書館を核とした交流ゾーン整備による市街地の賑わい創出事業」を計画し、その中で町のシンボルとなるようなオープンスペースの整備を図ることにしました。現在、プロジェクトの実現に向け、県内で2番目に策定した立地適正化計画に基づく都市再生整備計画(計画期間:令和5年から9年)の策定に着手しています。12月に国の事業採択が受けられるよう全力を挙げて取り組んでいるところです。
 この計画では、「歴史文化の拠点となっているしばたの郷土館をリノベーションするゾーン」、「新たな知の拠点となる新図書館を建設するゾーン」、「観光の拠点となっている船岡城址公園をさらに魅力アップするゾーン」を一体的に整備するものです。さらに3つのゾーンを結ぶ道路などは、通常の道路と違った高質でウォーカブルな空間として整備を図ります。子どもからお年寄りまで、幅広い年代が思い思いの時間を過ごしたり、イベントなどを通じて多くの人が交流し、楽しい時間が持てる開放的な場所になるよう、若い方々と専門家が参加したワークショップを通じて、具体的な事業内容を詰めてまいります。
 アフターコロナにおけるニューノーマルな生活スタイルには、便利さや快適さに加えて心を癒せる都市空間の整備が是非とも必要です。
 私は、緑とオープンスペースを兼ね備えた質の高い都市空間づくりこそが都市の風格を育み、ひいては柴田町が都市間競争に打ち勝つための武器になると考えています。
                             

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂

R4.9  人生100年時代を生きる

 新型コロナウイルスの影響により、各地区で行われていた敬老会の多くは今年も中止となってしまいました。一年に一度お会いする方もいらっしゃるだけにとても残念です。
 今回、町の敬老対象者となる75歳以上の方々は、戦前戦後の混乱期を乗り越え、日本の高度経済成長の中で猛烈社員として働き、また、バブル崩壊を経験した後は、失われた20年といわれる経済が低迷した中で人生を歩んでこられました。
 私たちは皆さんの頑張りがあって、便利で豊かな生活を手に入れることができたわけですが、ここにきて、人と人との関係性の希薄化や、また悲惨な事件や事故の発生、さらに地震や豪雨などの自然災害の多発化によって、漠然とした不安や孤独感を感じながら生きざるを得ない世の中となってしまいました。
 人生80年時代から人生100年時代を迎えた今、残された晩年をいかに元気で楽しく生きていくかは、一人一人の人生観によって大きく左右されます。
 高齢者の日常的な過ごし方の多くは、買い物、散歩やウォーキング、旅行となっています。病気や介護への不安はあるものの、皆さんが有効に時間を使われているのは心強い限りです。
 「健康で長生き」は誰もが望むところなのですが、私の立場からすると少し気がかりな点もあります。それは地域の中に一人暮らしの高齢者が多くなり、また、隣近所とのつながりが薄れてきたことで、いざ病気や災害が起きた時に、誰が高齢者を支援していくかという問題です。町の職員約300人で約1万1千人余りの高齢者一人一人の生活をサポートしていくことには、おのずと限界があります。やはり、地域において「人生、助けられたり、助けたりの精神」を地道に醸成していく以外に対応策はないのかもしれません。
 幸い、柴田町では、各地区の役員さんなどが敬老会やいこいの日、お祭り、防災訓練などを企画し、実行してくれています。大変ありがたいことです。ぜひ、高齢者の皆さんも積極的に地区の行事などに参加していただいて、地域の方とつながり、住み慣れた地域で安心して人生100年時代を過ごしていただければと思っています。
 来年こそは、敬老会で皆さんとお会いしたいものです。

                                 

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂

R4.7  仙台大学に女子野球部創設

 コロナ禍によって家で過ごす時間が長くなった分、プロ野球中継を見る機会が増えました。
 私は根っからの野球少年でしたので、暇を見つけては友達と原っぱで野球をしていました。また、大人になっても職場の野球部に所属し、試合に出ていたものでした。
 昭和の時代、多くの子どもたちが王選手や長嶋選手のホームランや華麗なプレーに魅了されたこともあって、当時の子どもたちに人気があるものの代名詞といえば「巨人・大鵬・卵焼き」でした。
 今でも、NHKで野球中継のオープニングテーマを聴くたびに、あの頃のワクワクした感覚がよみがえってきます。
 しかし、近年は子どもたちのスポーツ人気が野球からサッカーに移り、スポーツ少年団で野球をする子どもたちが少なくなっています。
長年、スポーツ少年団の野球大会に招かれて、多くの子どもたちのハッスルプレーを見てきただけに、少子化の影響もあるとはいえ、年々参加チームが少なくなっていく大会に、少し寂しさを覚えていたところです。
 何とか再び、少年野球を盛り上げるきっかけがないものかと思っていたところ、今般、仙台大学に東北初の硬式の女子野球チームが創部されることを耳にしました。この新しい取り組みが、少年野球の活性化に結びつけられればと思っているところです。
 柴田町においては、柴田高校が昨年の春に開催された第93回選抜高等学校野球大会に選ばれ、甲子園初出場を果たしました。また今年は、仙台大学出身でプロ野球ソフトバンクホークスの大関友久投手が一軍で活躍するなど、野球の話題に事欠きません。
 今般の仙台大学女子硬式野球部の創部によって、スポーツ都市宣言をしている柴田町のイメージがさらに向上することを期待しています。
 アステムチャレンジスタジアムなど身近なところで女子野球の国内大会が開催され、野球を観戦できる機会が増えれば、野球をやってみたいと思う子どもたちもきっと増えてくると思います。
 今後、女子野球の普及と振興を通じて、全国女子野球連盟による女子野球タウンの認定を町が受けることになれば、新たな切り口からの地方創生の可能性が広がりますので、こうした一連の動きを地方の活性化につなげていきたいと思っています。

                                 

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂

R4.6  6月は衣替えの季節

 6月は衣替えの季節です。四季がある我が国では、暑さが増す6月と寒さが厳しくなる10月の節目に衣替えが行われてきました。
 しかし、最近は地球温暖化の影響もあって、5月でも真夏のような気温の日もあり、冷房に頼る日も少なくありません。そこで環境省が中心となって提唱されたのが衣類の軽装化キャンペーン、いわゆるクールビズでした。クールビズという造語を初めて耳にした時には、どのようなファッションなのかよく分かりませんでした。私がイメージしたのは、約30年前に当時の総理大臣が半袖の背広に身を包んだいわゆる「省エネルック」で颯爽とテレビに登場した姿でした。
 その後、このクールビズを推奨する企業も増え、また、さまざまなクールビズファッションが社会の中に浸透していきました。
 役場では今年も5月からクールビズを実施し、過度の冷房に頼ることなく快適に仕事ができるように、ノーネクタイとノージャケットで仕事をしています。
一方で、私にとってのクールビズは悩ましい時期でもあります。通常私の仕事着は、背広とネクタイですので、日々のファッションは白いワイシャツとネクタイを変えるだけで良かったのですが、クールビズの期間中はコーディネートをどのようにしていけばいいのか迷ってしまいます。また、ノーネクタイのカジュアルな服装で仕事をすると、役場を訪れる住民の方に対し、だらしなく不快感を与えるのではないかといった懸念を抱いてしまい落ち着かないのです。
 しかし、さすがに、これまでさわやかな季節の代表格だった5月に、真夏を思わせるような暑さが続くと、5月からのクールビズの導入はやむを得ないのかと思ってしまいます。
 とは言え、私にとっての衣替えは単に暑いから軽装の夏服に変えるのではなく、暑い夏をこれから乗り切っていこうとする気分一新を図る意味合いの方が強いのです。だからこそ、夏を迎える季節の変わり目の6月に衣替えをしてきた我が国の風習に合わせてこそ意義があり、落ち着いて仕事ができるのです。

                                 

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂

R4.5  八重紅しだれ桜が咲く並木道

 街の風情を醸し出してくれるものの一つに街路樹があります。
 街路樹はその地方の気候風土に合わせて樹木が選定されることが多く、1番多いのがイチョウ、2番目は桜、3番目はケヤキとなっています。
 日本には街路樹百景というものがあるようですが、東日本では仙台のケヤキ並木、日光の杉並木、明治神宮外苑のイチョウ並木がよく知られています。
 私が一番印象に残っている街並みは、ハナミズキで埋め尽くされたアメリカのデラウェア州の佇まいでした。こんな素晴らしい花風景が、柴田町にもあったらと長年胸に秘めてきたところです。
 現在、町では将来のあるべき都市像を描くため、都市計画マスタープランとその高度版となる立地適正化計画を策定中です。今回、その計画に私の念願だったガーデンシティ構想を盛り込むことができました。
 ガーデンシティとは、コンパクトに集約された市街地全体に花と緑があふれ、四季折々に咲く彩りを身近に感じながら、住む人、働く人、訪れる人が交流し合う、快適で賑わいのある街をイメージしています。
 これまで町では、「花のまち柴田」をテーマにまちづくりを進めてきました。その成果として、各地域の方や子どもたちの手で彼岸花ロード、すいせんロード、コスモス街道が作られたり、また、町民の自宅の庭を開放したオープンガーデンも実施していただいております。
 今後さらに、こうした動きをステップアップするために、公園、街路、空き地や残地を活用したポケットパークなどを整備する際には、必ず八重紅しだれ桜を栽植していきたいと思っております。あらゆる場所で八重紅しだれ桜が咲き誇れば、デラウェア州のような美しいガーデンシティが実現できるのではないかと考えています。
 町民にとって花との出会いを楽しめる素敵な並木道の整備は、観光客にとっても魅力的に映り、柴田町への観光客の誘客にもつながります。何としても、八重紅しだれ桜が咲く並木道を新たな柴田町の春の風物詩として多くの人に堪能してもらいたいと思っております。

                                 

                                                                                                              柴田町長 滝口 茂