40年の足跡

【 仙台大学が旧自衛隊船岡駐屯地跡地に開校 】

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昭 和38年、自衛隊の増強に伴い、陸上自衛隊船岡駐屯地が現在地に移住した事から、当時の平間町長は、空き地になった土地と建物を活用して、文教施設の設置 を推進した。町では、当初高校設置を検討していたが、県庁関係課の指導で、歴史と伝統を誇る学校法人朴沢学園が大学誘致先を探している事が分かり、早速交 渉に入ったところ、学校側が自衛隊跡地が適地であると判断を下したことから、町では臨時議会を開いて、4年生大学設置の案件を議会に提案。満場一致で議決 された。

設置された大学は、東北、北海道で初めての体育学科を有する4年制大学。募集定員100名でスタートした。大学名については、種々検討された結果 、当初候補とされていた「仙台体育大学」から、将来の大学の拡充と発展を念頭にした「仙台大学」とすることに決まった。昭和41年12月17日には膨大な 認可申請書類の提出や現地調査を経て、私立大学設置審議会の審査に無事合格した。翌年の1月には文部省から大学の設置申請が正式に許可された。さらに、昭 和42年4月に、大学用地として、東北財務局から第一海軍火薬廠の本部跡地を国有財産特別 措置法の適用をうけ、土地評価額の50%減額という優遇措置を受けて取得するなど、開学に向けて着々と準備は進行した。

昭和42年4月25日、仙台大学は仙南初の大学として、第1回の入学生59名を迎え開学した。平成7年には、全国初の健康福祉学科を開設。高齢化時代のニーズに応じた介護技術や健康指導の専門指導員を要請するために設置された。

仙台大学は地域社会と世界に向けた「文化とスポーツ情報の発信基地」としての役割を担いながら、人間尊重の時代を築くために不可欠な健康福祉とスポーツ学の先駆的指導者を養成している。