新緑が鮮やかです。
萌葱の季節のあとには、
こんな鮮やかな景色が待っていました。
みずみずしく鮮烈な色合いと光は、
初夏のこの季だけのものです。
萌え出した「柿の若葉」の写真をご覧ください。
柔らかくつやつやと光沢があり、
新緑の中でもとくに明るく目をひきます。
また、田圃の畝に入り込む鮮明な光の具合は、
さながら絵画の味わいです。
(モネやルノアールが描く油絵のようにもみえませんか)
写真がすごいと思うのは、
普段目にしながら見過ごしてしまっている光景や季節を、
改めて教えてくれることです。
こんな作品に出会うと、「あぁいいな」という思いと、
そのレンズの先にあったはずの「刹那」に立ち会えなかった
口惜しさが入り交じり、複雑です。
ほくそえむような幸福を感じているのは、
きっと写真の撮り手だけなのでしょうね。
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