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柴田町の風景

 今月の風景

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5月

 5月ともなれば、里山は萌え始め、あれほど自慢げに咲き誇っていた桜もすっかり葉桜の体ですが、逝く春を惜しみながら、もうしばらく「しばたの桜」をご覧ください。

 例年になく「長いお花見」でした。桜は、その散り際から「潔さ」を形容されていますが、なんの気迷いか、今年は(しぶとく)10日近くも花を付けていました。おかげで2週にわたり桜を楽しみました。ただ、一斉に開花しなかったせいか、色がそろわず華やかさに欠け、物足りなさを感じた方も多かったようです。

 「しばたの桜」特に白石川堤の一目千本桜は、桜景としては、本当に日本一かもしれません。一本一本の枝振りがすばらしく、遠景で捉えてもその量感は特筆ものです。また、観光処として人為的な整備がなされなかったために、本当に「桜堤の佇まい」だけが残っています。一昨年だったでしょうか、「ここは、桜以外、何にもないのが素敵」という言葉を置いていかれた方がいました。「ゆっくり歩くだけで…」、かえってそんな桜が貴重なのかもしれません。

 







2005 桜scene
    ■テングス病の枝葉(斑に見える茶色る枝葉)
 しばたの桜は、そのほとんどが染井吉野種ですが、実は、テングス病というやっかいな病気に罹りやすい性質を持ちます。この病気の枝葉は、天狗の巣のように繁茂し(天狗の巣?見たことはないのですが)花を付けなくなります。枝を早めに切除しないと、樹木の寿命にさえ影響します。10年ほど前までは、手入れも行き届いていたのですが、最近、この枝葉が目立ってきました。
…早く何とかしなければ…
 染井吉野種の寿命を考えると、しばたの桜が「一目千本の冠」を被っていられるのは、実はあと10年ぐらいなのです。せめて、その間は…。
■テングス病の枝葉(斑に見える茶色る枝葉)
 
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